[短]僕のブラック彼女
惜しげもなくサラリと好きなんて言われると、感覚が麻痺してくる。

フワッと笑った玉田さんに、ドキッとしてしまったことは、僕だけの秘密にしておこう。

結局、お互いのフォークで手をつける前にシェアしたから、何の問題もなく食べ終わった

こんなに美味しいのになー。

「夏八木くん、また一緒に来てくれる?」
「僕と?」
「うん、甘いの好きでしょ?私も好きだから、また一緒に来れたらいいなーって思ったの」
「うん、そうだね。」

否定的ではなかったけど、完全なる肯定的でもない。

また来たいと思ったのは本当。

でも、僕はどうしても凪を連れて来たかった

美味しいものを笑顔で分け合いたい。
楽しいことも、そうじゃないことも、凪と一緒がいい。

結局、僕は凪に溺れてるんだ



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