[短]僕のブラック彼女

エンドロールがおぞましい音で流れ出すと、凪は満足したように明るい溜め息を吐いた

「お、終わったの？」
「終わったよー。もうさー、いい加減慣れたら？」
「無理だよ。そういうの苦手だもん」
「つまんない。ヤスはこういうの好きだって言ってたから、今度一緒に見るかなー。」

はいー？

誰だよ、そいつはー！

あ、もしかして、あんときの男？

凪は悪びれた様子もなく、そして、当たり前のようにその男の話をし出した

「ヤスってね、絶叫系が好きなんだって。私、遊園地はさーあんまり好きじゃないけど、平日の昼間なら子供少ないし、いいんじゃないか？って言うの。だから、それもいいかなーなんて、思ったりしてさー。」