残念ガールは本命チョコを渡さない
「……他の人のこと気になってたかもね?」
「あーあ、そう言うこと言う?」
「え?最初に聞いてきたのは仁じゃんか」
「……あん時、柴田とふざけてて落ちてさ。しばらく柴田のこと恨んでたけど、落ちたのが俺で良かった」
「え?」
「柴田じゃなくて、俺で良かった」
「仁〜〜!!!もう、好きが止まらなくて、どうしたらいい?押し倒してもいい?」
「やめろ」
「チョコ!!!用意してないけど、ちゃんとあげるから!!」
「いいよ、来年もらうから」
「……それは、来年も私と一緒にいてくれるってことなり!?」
「さぁ?」
「あぁあ!♡来年も絶対あげる♡てか、今日帰りに大量のチョコ買って帰るから!!!それを湯船で溶かす!」
「湯船……?」
「チョコを溶かした湯船に、杏菜ちゃんがダイブして、チョコをコーティングした杏菜ちゃんが出来上がるわけですが……♡」
「は?」
「仁くん、召し上がりますか……?♡♡♡」
キスから始まった友達以上恋人未満の私たちは、今日から恋人として……
「その前に、キスやり直ししていい?」
「……!?」
「ちょ、……照れんのやめろ!俺にまで移る!」
存分に愛を育んでいきますっっ♡♡♡
《END》