蒼い僕と碧い君~栞が繋いだ君との約束〜
本?手帳?日記?
さて、いきなりだが今日も今日とて、僕は図書室に向かっている。勿論、渡り廊下の方だ。
「今日は何を読もうか…」
(入学してから、毎日来てるからそろそろ読む本が無くなってくるな……。)
この図書室は、新しい図書室が出来てから倉庫のような役割になっており、新しい本等の、いわゆる「新刊」はほとんど置かれていない。それに加えて、自分で言うのも何だが、僕は読書家だ。普通の人より読むペースが格段に早い。それ故、自然と読破される本だけが増え、まだ読んでない本が無くなってくるのだ。
僕はふと、本棚の上から三つ目の一番端にある本に目がいった。
(こんなのあったか? 見落としてたのか……?)
それは、律儀にも本の表紙と裏表紙から伸びた、真っ赤なリボンによって閉じられていて、本と言うよりかは、手帳…日記?に近いものだった。
僕は好奇心から、その本のような、手帳のような、はたまた日記のようなものを盗み見ることにした。
(盗み見ると言うと、誰か、知らない人のものを勝手に見ていることになるから少しちがうか?……まぁ、どうでもいいか。)
「どうせ、読むし。」
僕は、まるで決意表明の様に口に出し、静かに、けれどワクワクしながら、一ページをめくった。
「今日は何を読もうか…」
(入学してから、毎日来てるからそろそろ読む本が無くなってくるな……。)
この図書室は、新しい図書室が出来てから倉庫のような役割になっており、新しい本等の、いわゆる「新刊」はほとんど置かれていない。それに加えて、自分で言うのも何だが、僕は読書家だ。普通の人より読むペースが格段に早い。それ故、自然と読破される本だけが増え、まだ読んでない本が無くなってくるのだ。
僕はふと、本棚の上から三つ目の一番端にある本に目がいった。
(こんなのあったか? 見落としてたのか……?)
それは、律儀にも本の表紙と裏表紙から伸びた、真っ赤なリボンによって閉じられていて、本と言うよりかは、手帳…日記?に近いものだった。
僕は好奇心から、その本のような、手帳のような、はたまた日記のようなものを盗み見ることにした。
(盗み見ると言うと、誰か、知らない人のものを勝手に見ていることになるから少しちがうか?……まぁ、どうでもいいか。)
「どうせ、読むし。」
僕は、まるで決意表明の様に口に出し、静かに、けれどワクワクしながら、一ページをめくった。