ぼくのことば

ぼくのともだち

 きょうもいつものみちをとおり、いえにかえる。

 いつものかわのわきのみち、なんとなくかわをみたら、おじさんがひとりすわってた。

 おじさんはかなしそうなかおをしていた。
ぼくとおなじかんじがした。そう、おもった。

 だからぼくはうごけなくなった。

 ………


 『学校の帰り?どうしたんだい?』
ぼくをみつけたおじさんがいった。

 「…うん。おじさんは…?」
 『川が流れてたのをみてたんだ。』
 「…そのかわに、なにかあるんですか?」
 『うーん…。特に何かあるわけじゃないけど、なんとなくね…。』
そういっておじさんはかわをまたみた。

 ぼくはおじさんのわきにすわってみた。
もうすこし、おじさんとはなしをしてみたかったからだ。

 どうして、そうおもったのかな…?
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