ずっと恋していたいから、幼なじみのままでいて。
海莉、先輩にお母さんがいないの知ってたんだ。


たしかに先輩の言った通り、お付き合いをスタートするには、いろいろ好条件とは言えない状況みたい。


どうしよう。もしかして本当に、このまま告白はダメになっちゃうの……?


「大丈夫です。今までだって毎日会えていたわけじゃないけど、あたしはずっと毎日先輩のこと好きでしたから」


あたしの心配を吹き飛ばすような、カラリと明るい海莉の声が聞こえる。


「よかったら家事だってお手伝いします。料理は得意じゃないけど、体力には自信があります。あ、じゃあさっそく今日から掃除洗濯しに行きますね!」


「いやいやいや! それはいいよ! いきなり俺のパンツとか洗わせらんないし!」


「パンツくらいドンと来いです! あたし、先輩と一緒にいられるなら怖いものなんてなにもないですから!」


「や、べつに俺のパンツは怖くないけど」


海莉と先輩の弾けるような笑い声が響いて、穏やかな雰囲気が周りに広まった。
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