ずっと恋していたいから、幼なじみのままでいて。
幼なじみって、改めて考えると本当に掴みどころのない関係だと思う。
一緒の学校に通ってる分、家族よりも長い時間を一緒に過ごしてるけど家族じゃないし。
お互いのことをよく理解しているところは、まるで親友みたいだと思う。
他の誰にも代われないぐらい大事な存在であり、誰よりも近い異性同士。
そんな親友みたいな、家族みたいなあたしって、雄太から本当に異性として意識してもらえるのかな?
「きっと無理だよね。親友はともかく、家族相手に恋愛感情なんか抱かないもん」
「あんたたちは家族でも親友でもないでしょ? 幼なじみじゃん」
「幼なじみってこんなに距離が近いのに、恋愛となると一気に不利だよ。カップルになれる可能性低すぎ」
「それ考えすぎ。あたしの見解では、あんたらはもうすでに両想いだよ。充分に」
「充分な両想いって、なにそれ」
海莉の微妙な言い回しに、思わず笑った。
充分なくらい雄太から大事に思われているのはちゃんとわかってる。
重要なのは、その大事さの質っていうかベクトルっていうか。
あたしと同じ意味での感情であってほしいってことで。
一緒の学校に通ってる分、家族よりも長い時間を一緒に過ごしてるけど家族じゃないし。
お互いのことをよく理解しているところは、まるで親友みたいだと思う。
他の誰にも代われないぐらい大事な存在であり、誰よりも近い異性同士。
そんな親友みたいな、家族みたいなあたしって、雄太から本当に異性として意識してもらえるのかな?
「きっと無理だよね。親友はともかく、家族相手に恋愛感情なんか抱かないもん」
「あんたたちは家族でも親友でもないでしょ? 幼なじみじゃん」
「幼なじみってこんなに距離が近いのに、恋愛となると一気に不利だよ。カップルになれる可能性低すぎ」
「それ考えすぎ。あたしの見解では、あんたらはもうすでに両想いだよ。充分に」
「充分な両想いって、なにそれ」
海莉の微妙な言い回しに、思わず笑った。
充分なくらい雄太から大事に思われているのはちゃんとわかってる。
重要なのは、その大事さの質っていうかベクトルっていうか。
あたしと同じ意味での感情であってほしいってことで。