ずっと恋していたいから、幼なじみのままでいて。
「雄太! そこから生温かく見守ってないで、代わってくれたらすごくうれしいんだけど!」
「美化委員会の大事な仕事に、部外者の俺が手出しはできないからなあ」
「でもこれ美化委員会の仕事ていうより、市役所の仕事だよね!? それにあたしが高所恐怖症気味だって知ってるよね!?」
「知ってる。だから絶対に見逃せないと思って、わざわざ笑いに来た」
「ちょ、勝手にスマホで撮影するな! 鬼ー!」
「ほら、いつまでもそうしてないで早く仕事しろよ。信号機にしがみ付いてる手を放さないと拭けないぞ?」
「あんた今、自分がどんだけ過酷なこと言ってるかぜんぜん自覚してないでしょ! 怖くて手が離せないんだってばー!」
雄太がスマホを構えながら、みんなと一緒に大爆笑してる。
こんな風に大笑いしてる雄太の笑顔はとびっきり素敵で、普段だったら大好きだけど……。
「ゆうたぁ! 後で覚えてなさいよ!」
ヒィヒィ言いながらどうにか掃除を終えて、お役目から解放されたあたしは、ようやく脚立から下りて大きく息を吐いた。
ああ、地面って素晴らしい! やっぱり人間はしっかりと地に足をつけて生きなきゃダメな生き物なんだよ!
「お疲れ。後はもう帰っていいんだろ? 今日一緒に帰ろうぜ」
靴底のアスファルトの感触をしみじみ噛みしめていると、雄太にポンと背中を叩かれて、目を丸くした。
「美化委員会の大事な仕事に、部外者の俺が手出しはできないからなあ」
「でもこれ美化委員会の仕事ていうより、市役所の仕事だよね!? それにあたしが高所恐怖症気味だって知ってるよね!?」
「知ってる。だから絶対に見逃せないと思って、わざわざ笑いに来た」
「ちょ、勝手にスマホで撮影するな! 鬼ー!」
「ほら、いつまでもそうしてないで早く仕事しろよ。信号機にしがみ付いてる手を放さないと拭けないぞ?」
「あんた今、自分がどんだけ過酷なこと言ってるかぜんぜん自覚してないでしょ! 怖くて手が離せないんだってばー!」
雄太がスマホを構えながら、みんなと一緒に大爆笑してる。
こんな風に大笑いしてる雄太の笑顔はとびっきり素敵で、普段だったら大好きだけど……。
「ゆうたぁ! 後で覚えてなさいよ!」
ヒィヒィ言いながらどうにか掃除を終えて、お役目から解放されたあたしは、ようやく脚立から下りて大きく息を吐いた。
ああ、地面って素晴らしい! やっぱり人間はしっかりと地に足をつけて生きなきゃダメな生き物なんだよ!
「お疲れ。後はもう帰っていいんだろ? 今日一緒に帰ろうぜ」
靴底のアスファルトの感触をしみじみ噛みしめていると、雄太にポンと背中を叩かれて、目を丸くした。