ずっと恋していたいから、幼なじみのままでいて。
『俺、子どもの頃からずっとお前が好きだった。ただの幼なじみとしてじゃなく、ひとりの女の子として』
――バクン!
心臓が破裂した。……本気でそう思うくらい、これまでの人生で最強の鼓動だった。
頭の芯にギューッとすごい量の血が集まる感覚がして、クラリと目まいがして、大きく息を吸い込む。
今なにが起こってるの?
雄太はなにを言ってるの?
ま、まさか、あたし、雄太から告白されている?
『どうか聞いてくれ、瑞樹』
両目を見開いて窓を凝視するあたしの耳に響く声は、少し低めで落ち着いた、いつもの雄太の声。
でも、あたしにはわかる。
ほんのわずかに震えて、かすれて、緊張を含んでる。
その声が告げる思いもよらない告白に、もう頭の中は真っ白で、心臓が止まりそう。
『瑞樹が好きだ。俺、お前に恋してる』
天から降った雄太の声が、四方八方の壁に反響して、この広い体育館を隅々まで包み込んだ。
もう息もできず、ただポカンと口を開けたままのあたしの全身に、心に、雄太の言葉が満ちる。
夢のような音の響きが浸透していく。
――バクン!
心臓が破裂した。……本気でそう思うくらい、これまでの人生で最強の鼓動だった。
頭の芯にギューッとすごい量の血が集まる感覚がして、クラリと目まいがして、大きく息を吸い込む。
今なにが起こってるの?
雄太はなにを言ってるの?
ま、まさか、あたし、雄太から告白されている?
『どうか聞いてくれ、瑞樹』
両目を見開いて窓を凝視するあたしの耳に響く声は、少し低めで落ち着いた、いつもの雄太の声。
でも、あたしにはわかる。
ほんのわずかに震えて、かすれて、緊張を含んでる。
その声が告げる思いもよらない告白に、もう頭の中は真っ白で、心臓が止まりそう。
『瑞樹が好きだ。俺、お前に恋してる』
天から降った雄太の声が、四方八方の壁に反響して、この広い体育館を隅々まで包み込んだ。
もう息もできず、ただポカンと口を開けたままのあたしの全身に、心に、雄太の言葉が満ちる。
夢のような音の響きが浸透していく。