君の言葉は私を刺す
やっぱりこんな返事だめかな。




「そっか。あーーー、良かった。」




え?




膝に両手を置いて下を向いてため息をついている。





「なんで?なんでいいの?」




「だって、可能性ゼロじゃないんでしょ?」




「え、まぁ、、、、」




「なら、俺が振り向いて貰えるように頑張るだけじゃん。だから、覚悟しててね。」




そう言うと私の頭をくしゃくしゃっと撫でる。




そしてまた今度と言って、先に走って行ってしまった。




私はその場に棒立ちになる。




「、、、、、、、、、え?」




胸がギュッとなる。




でもこれは失恋とかそういうのじゃない。




でも、認めたくない自分がいる。





私は胸に手を当てて、深呼吸すると歩き出した。




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