君の言葉は私を刺す
【來斗 side】

みんなには悪いけど、俺は本気なの。




今まで、俺の恋は実らなかった。




早輝と波人。




ずっと一緒にいた。




俺の好きになる子はみんな波人が好きだった。




そこだけ波人が嫌だった。




女の子はみんな本気なのに、波人は軽くあしらって。




だから、俺は好きな子がいても諦めていた。




今度もまた波人だ。




でも、すずかは違う。




一目惚れ。




この人が波人のことが好きでも、俺は取られたくないって思った。





強引に繋いだ手はギュッと握られていて。




いろんなアトラクションに乗ったけど、やっぱりどこかぎこちなさがあった。




スマホを見ると、みんなから連絡が来ていた。




早輝からは冬羽に告白した、と。




冬羽からは早輝に告白された、と。




波人は先に帰る、と。




みんな色々抱えている。




でも、俺は今、、、、、、




「ごめんごめん!!トイレの列長くて。次どこに行く?」




「こっち。イルミネーション見に行こう。」




そう言うと、俺は軽く手を繋いで歩き出す。





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