君の言葉は私を刺す
「「うわぁーーーーーーー。」」




俺とすずかの声が重なる。




言うなら絶対今だと思った。




「俺の話、聞いてくれる?」




「、、、うん。」




「俺さ、今まで好きな子が出来ても、その子達はみんな波人が好きで。だから諦めてきたんだよね。俺がいくら頑張っても、その子達は振り向くことないんだよね。、、、だけどさ、すずかだけは絶対渡したくないって思った。俺、名前のこと言われるの嫌なんだ。キラキラネームとか言われるし。でも、すずかは違った。」




それが決めてだったのかもしれない。




初めて馬鹿にされなかったから。




「俺さ、、、、強引なところとか素っ気ないところあるけど、、、、嫌なところあるなら直すから。、、、俺はすずかが好きです。」




すずかの方に向かい合うと、真っ直ぐ目を見つめた。





ちょっと目が泳いだのが見えて、振られるかもなって思った。




「私も、好きです。」




欲しかった言葉が聞こえて、俺は固まる。




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