君の言葉は私を刺す
しつこくてならない。



そう言ったときの顔を俺は忘れないだろう。




こんな父親、ごめんだね。




俺は無視して通り過ぎた。




部屋に入るとベッドの上に倒れ込む。




思い出したのは冬羽のあいつの顔だった。




同じ目。



嫌だ。




嫌だ。




女は脆い。




見れない。




見たくない。




一人で生きていけないような奴らはもうゴメンだ。




布団を頭まで被ると音も光も消えた。




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