君の言葉は私を刺す
そっと目を動かすと、そこには波人が。




私は反射的に走り出した。




「波人っ!!」




「、、、、、、なに?」





振り返った波人はクマが酷くて、目も暗くて、真っ黒な髪が益々黒を増している、そんな気がした。





「あの、ごめんなさい!!クリスマスの時。もう、謝らないから!!弱くならないから!!泣かないから!!」





必死に話していた。




届け。




私の想い。




欲しいのは、お前のせいじゃない。




その言葉だったけど。




「もう何も言うな。、、、、、、見てられない。女なんて。もう無理だ。」




言われたのはそういう言葉だった。




怖いと思った。




でも、負けない。




もう、逃げない。




「私、何度でも話しかけるから!!もう嫌われてるのかもしれない。、、、でも、私、波人のこと好きだから!!どんなに酷いこと言われても、いつも思い出すの。初めて会った時の、波人の姿を。だから、」




「うるさい。」




「っ、、、、それでも、話しかけるから!!」





それだけ言うと、私は廊下を走って、昇降口まで走り続けた。


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