君の言葉は私を刺す

またあの場所で

【冬羽 side】





季節は巡り巡って、夏。




あれから1年だ。




すっかり夏。




色々あったな。




早輝とはあれからすっかり友達として仲良くなった。




変わらず接してくれる。




來斗もすずかも毎日幸せそうだ。




そして、星那は、




「早輝のこと、振り向かせたい。」




私が告白を断ってから何週間かして、すずかに相談したらしい。




その後、八つ当たりしたなんて謝ってくれた。




私も謝った。




今ではすっかり星那の相談に乗るようになった。




そして、私は、




「冬羽、今日も行くのー?」




「うん。もう、100%無理って分かってるけどね。行ってきます!」




「「いってらっしゃーい」」




すずかと星那に後押しされて、私は廊下に1人出る。




ここで私の日課だ。




朝、波人に絶対挨拶するの。




あっ、来た!





「おはよう、波人!!」




「、、、、、、はよ。」





「ねぇねぇ、ここの近くに美味しいドーナツ売ってるところあるんだけど行かない?」





「無理。」




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