君の言葉は私を刺す
【早輝 side】



教室に入ると俺は波人に聞いた。




「お前さ、いつまであんな態度なの?」





「なにが?」




「冬羽だよ。せっかく話しかけてるのに、なんでそんな返したかなわけ?」




「別に、、、、話しかけて欲しいわけじゃない。」





「お前、、、、、、あの時冬羽のこと好きかもしれないって言っただろ。嘘なわけ?」




あー、確かにそんなことも言ったか。そんな感じの顔だった。




冬羽に未練はもうないけど、そんな態度をしている波人にむかつく。




あんなに一途なやつ、他にいないのに。




お前が思ってるような女じゃないのに。




「お前、今年も行くのか?」




「、、、、、、さぁね。父親が邪魔してくるなら行くだろうし。」




「そうか、、、、、、、、、」




そう話していると、珍しく後ろから來斗が来た。




「、、、、、、いつまでも逃げてるのはどうなの?」





急にそんなことを言う來斗。




その言葉に波人がムカついたのが分かる。




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