君の言葉は私を刺す
「だっていっつも逃げてんじゃん。お前のトラウマ母親で、冬羽じゃない。、、、いつまでも女嫌いなんて通用しないから。嫌いなんじゃなくて、怖いんだろ?」




強気な來斗の言葉は俺もびっくりしたけど、当たってると思う。




波人はキレたのか教室を出ていった。




「來斗、急にどうした?」




「いや別に。思ってること言っただけだよ。今まで言うこともないって思ってたけど、最近ほんとに酷いからね。、、、一応、冬羽は俺の恋を応援してくれてたし。今でもあんな男好きとか趣味悪いけど、応援しなきゃ可哀想でしょ。本当に冬羽って馬鹿だし。俺言ったのに。波人はやめろって。」




來斗。




色々考えてるんだな。




昔から多くは語らないけど、1発で相手に響く言葉を話せる來斗はある意味すごいと思う。




來斗のいいところだと思う。




そっと來斗の頭に手を乗せると、ムッとした顔になる。




「そうやられると、早輝の弟にでもなった気分だよ。やめてよ、お兄ちゃん。」




「おー!可愛い弟よ!」




ふざけあっていると、來斗の顔が何となく優しくなった気がする。




「ありがと、、、早輝。」



「おう。」



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