君の言葉は私を刺す
「そ、うなんだ。」




「でも、お前となら好きって気持ちになるかもしれない。普通と違うかもしれないけど、俺と付き合ってよ。」





あぁ、ほんとに生意気。




なんでここまで来てこんなに上から目線なの?




正直なのはいいけど、好きってわからないのに付き合えって?




そんなの、一般的にどうなのよ。




今まで無視したくせに。




「それ、私がいいよって言うと思う?」




「んー、分からない。でも、好きでしょ?俺の事?」




「今嫌いになりそう。、、、、、、でも私馬鹿だから、優しい言葉でまた好きになるかも。」




なんじゃこりゃ。




昼ドラみたいな展開。




「単純なの?簡単なやつなの?天然?」




いつまでもへらず口の波人にムカついて、私は波人の頬を両手で挟んだ。




その時初めてびっくりした顔をした。




「私、ムカついてるの。常識がわからないやつは嫌だよ。この強がりが。私が分からないと思った?波人って、かなりの強がりだよね?」




そう言うと、言いたいことが伝わったのか、両手を取って、握られた。




「、、、、、、、、、無視してごめん。辛い思いさせて、ごめん。何度も傷つけてごめん。」




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