君の言葉は私を刺す
「お前は普通に褒められないのかよ!」




そう言って早輝君が波人君の頭を叩いた。




喧嘩しそうな雰囲気に私が戸惑っていると、





「大丈夫。いつものことだから。」




「そうなの?」




來斗君が私の隣に来て言った。




「早輝はお兄ちゃんみたいだし、波人はあんな感じでぶっきらぼうだし。俺は無口な方だし。でも、なんだかんだ仲はいいんだ。」





「そうなんだ。いいね!親友にはもってこいの関係性!」




「、、、そう?」




來斗君がびっくりした顔で私を見ていた。





でも、そうじゃない?





「親友って仲良いだけじゃやっていけないよ。だって、一人一人個性があるんだから、喧嘩したりするの当たり前だし。3人はふざけながらも楽しそうで。そういうの、簡単そうで難しいもん。3人は最高の親友だと思う!」




私がそう言うと、來斗君が私の隣に座ってありがとうと言った。




意外と無表情かと思ったら、照れたりするんだな。




それに、笑顔が凄く綺麗。




すると、川の中で來斗君を呼ぶ2人の姿が。




「もう俺達のこと呼び捨てでいいんじゃない?君付けるのめんどくさいし、ちゃん付けるのもめんどくさいし。」




來斗君にそう言われて私は頷いた。




「分かった!今度からそうするね。」




そう言うと來斗君、じゃなかった、來斗が川に走っていった。




< 18 / 177 >

この作品をシェア

pagetop