君の言葉は私を刺す
私がそう言って、波人の頭を手でガシガシすると、




「ふっ、そんなこと言って。水の中では気持ちよさそうにしてたくせに。」




そう言って、手を掴まれた。




そして、反対の手で私の髪を撫でる波人。




うん。




そうだよ。




心臓止まるかと思ったのは、飛び込んだせいじゃない。




波人に腕掴まれて、背中に腕が回って、水面から出た時から、ずっと心臓が痛いよ。




波人に引っ張ってもらいながら、砂浜まで来た。




このままじゃ帰れない、、、、、、




乾くまで待ってないと。




「ほら、」




振り向くとタオルを渡された。




「あっ、ありがと。」




私は髪や顔を拭きながら、気になっていたことを聞いてみた。




「波人って、水の中に飛び込んだ後、すごく嬉しそうに笑うよね。」




すると、そっぽを向いて歩き出す波人。




「ちょっ、なんで!?変な事言った?」




「、、、いや、知らなかった。そんなこと。」




これは、、、、、、照れてるの?




私はその姿がおかしくって笑ってしまった。




すると、波人が私の頭にタオルを被せて頭をガシガシした。




痛いけど、照れ方が中学生みたいで。




私は笑いながら帰った。




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