君の言葉は私を刺す
「え?どうして?」




「顔色悪い。」




自分では分からなかった。




熱中症ではないけど、なんとなくダルい。



それはきっと、お母さんの話のせいで。




「多分、両親の離婚の話きいたからかなー。どっちについて行くとかさ、突然言われてもわかんないって。」




どうして波人に話しているのか分からない。




でも、自分でも判断できないから、誰かに聞いてもらいたかったのかもしれない。



「どうしてこうなっちゃうんだろうねー。仲良いと思ってたのは私だけなんて。」




「、、、、、、、、、仲良いなんてそんなことかんがえたこともないけどな。」




「、、、、え?」




私が聞き返すと、波人は立ち上がって、私の麦わら帽子を私の頭に置くと、歩いていってしまう。




「波人っ!?ちょ、待って!!」




私の声を無視して、波人はそのまま道路の方に歩いていってしまう。




「どうしたの?」




海から上がってきた來斗が後ろにいた。




「波人が急に帰っていっちゃって。なんか、怒ってるみたいな顔してて。」




「、、、、、、なんの話してたの?」




「あっ、私の両親が離婚することになったって。話したけど、これが迷惑、だったかな。」




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