君の言葉は私を刺す
「えっ!?嘘っ!?」




私は思わず大声を出してしまった。




「おー!冬羽っ!?なんだ、同じ学校だったのか!!」




「早輝っ!!來斗っ!!」




早輝が私に近づいてきて、髪をわしゃわしゃされる。



「私こそびっくりしたよ!!何組なの?」




「俺達みんな5組。冬羽は3組?」




「うん!!同じ学校なんてびっくりした。」




「ほら、行くぞ。」




私と早輝が話していると、波人が先に歩いていってしまう。




「ごめんね、冬羽。波人部活早く行きたいだけだから。」




來斗が申し訳なさそうに私に言う。




「部活?何部なの?」




「俺達みんな水泳部。」




あぁ、それは納得。




「そっか。引き止めてごめんね。」




じゃあまた、と言うと2人も波人の元へ行ってしまった。




やっぱり気になるのはあの時のこと。




ちゃんと謝らないと。




あんな冷たい態度取られたら、さすがの私も傷つく。




「ねぇっ!!冬羽っ!!今の人たち何!?」





絶対聞かれると思った。




私は部室に行くまでの道のりと、歌詞書きながら、すずかに説明した。




途中から星那まで加わったから、説明するのが大変だった。



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