君の言葉は私を刺す

体育祭

夏休み明け、待っているのはそう。





体育祭。




夏の暑さが和らいでいるこの時期に私たちの体育祭が行われる。




クラス対抗でほぼ行われる。




「星那ーーー!!行こうーーーー!!」




私と星那は体育祭実行委員だ。




本当は文化祭実行委員になりたかったけど、軽音部は忙しいからなれない。




体育祭まであと2週間の今日、委員会が行われる。




教室に入ると、各クラスの代表が来ていた。




「冬羽!」




「あっ、早輝も委員なの?」




早輝がいつものニコニコ顔で私に手を振る。




私は早輝の隣に座る。





隣にいた星那は軽く頭を下げて、隣に座った。





「うん。波人も来るよ。」




そう話していると、波人が欠伸をしながら入ってきた。




早輝に軽く手を上げると、隣に座った。




波人と話すことなく、委員会が始まってしまった。




委員会が終わると、波人はさっさと出て行ってしまう。



今謝らないと、これからも気まずくなる、、、




教室から慌てて飛び出して、波人を呼び止めた。




「波人待って!!」




階段を降りていた波人は振り返って私を見る。





「あの時、海でごめんなさいっ!!私余計なこと相談して。気分悪くして、ごめん。」




頭を下げると、




「いや、別に。、、、解決したなら良かったんじゃないの。」




それだけ言って、階段を降りていってしまう。





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