君の言葉は私を刺す

夏休み

友達と親友には夏休み中会えないことを伝えた。




部活に行けないって言ったら怒られたけど、その分練習するから大丈夫と何とか納得してくれた。




納得してもらわないといけないんだけど。




よし、新幹線乗りますか。




大きなキャリーケースに、お気に入りの服を詰め込んで、ショルダーバッグにはスマホに財布、日焼け止め、リップ。




背中にはギターケース。




何か絶対忘れてる気がする、、、、、、




あっ、水!!!





私は急いで駅の中にある売店で水を買った。




おばあちゃん家なんて、子供の時しか行ったことないけど、なんにも無さそうだから念の為って考えたらこんなに荷物が多くなった。




どんなところだろう?




確か、お母さんは海があるって言ってたっけ?




お母さんの話なんて半分聞いて、半分聞き流してたから、よく覚えてない。




お父さんは出張が多いから、ほとんど会わない。




両親とも、普通のサラリーマンにOL。




そして平凡な娘。



ごちゃごちゃ考えていると、新幹線がキーーッと音を立てながら止まる。




ボーーーーっと、流れていく景色を見ていた。




都会が嫌いなわけじゃないけど、




おばあちゃん家に近づくにつれてどこかワクワクしている私がいる。




キラキラして、ザワザワしている都会とは大違い。




田んぼや、山、川。





本当に同じ日本なのだろうか。




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