君の言葉は私を刺す
【冬羽 side】



さぁさぁ、来ましたよ。





体育祭。




軽音部って運動できるの?って言われるけど、出来ますとも!!




勝負ごとは本気でやります。




「冬羽、目がギラギラしてるよ。」




「そんなことないよ!」




隣ですずかが呆れてみてる。



私と星那は運動大好きだけど、すずかはどちらかと言うと運動嫌いなほう。




「あっ、波人君じゃない!?」




すずかが指をさした方を見てみる。




ほんとだ。




青のハチマキをした3人がいる。




「いいなー。青。ジャンケンで負けなければ黄色なんかじゃなかったのに。」




「星那、今更遅いよ。」




「男子の騎馬戦を行いまーす。集まってくださーい。」




アナウンスが鳴って、男子のみんなが移動していく。



「あっ、私保健委員だから行かなきゃ!これは絶対怪我人出るからねー。」




救急箱を持ったすずかが救急用のテントに走って行った。




「私達も準備しますか!」



「うん!」




私は星那と一緒に次の借り物競争に出るために集合場所に行く。




「ん?來斗?」



「あっ、冬羽。」




ハチマキを巻いた來斗が借り物競争の列に並んでいた。



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