君の言葉は私を刺す
「來斗は借り物競争なの?」




「うん。俺が騎馬戦なんて出たら1発で倒されるって早輝が。」




確かに、早輝なら言いそう、、、、、、




來斗と話していると、ピストルがバンッと鳴って騎馬戦が始まった。




あっ、波人、、、、、、




すごい勢いでハチマキを取っていく。




波人のいるところだけ、やっぱり輝いて見える。




「あっ、早輝だ。」




來斗の声に私は目線を移した。




「早輝の怒ってる顔初めて見た、、、、、、」




「怒ってはないと思うけど。でも、試合の時とかはああいう顔してるかもね。」





「へーー、、、、そうなんだ。」




私は早輝と波人に釘付けになってみていた。




ピストルが鳴ると、騎馬戦が終わった。




勝ったのは青。




早輝と波人がハイタッチして笑い合っている。




なんか、いいな。




ああいうの。




「冬羽!いくよ!」




「あっ、うん。」




星那に呼ばれて私達は移動する。




すれ違いで早輝に声をかけられた。




「冬羽頑張れよー!」



「うん!」



「俺もいるのに。」




って、來斗はちょっとムスッとしてた。




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