君の言葉は私を刺す
【來斗 side】




おぉ、珍しいな。




冬羽の手を引いて走る波人の姿が見えた。




自分から女の子の手を引くなんて、今までなかったのになんだ?




ちらっとクラスのテントの方を見ていると、ポカーンと冬羽たちのほうを見ている早輝の姿。





やっぱり、早輝は冬羽が好きなのかな?




なんてそんなことを考えていると、自分の番化近づいて名前を呼ばれた。




バンッと音が鳴って、走り出す。




お題は、、、、、、〔黄色のハチマキ ボブの女の子〕




マジかよ、、、、、、




なんでこの学校ってこんなに条件多いわけ?





俺は冬羽のクラスのテントに行く。





あっ、いた。





ボブの女の子。





手には救急セットを持っている。




「ちょっと来て。」




「えっ!?」




女の子は驚いた顔で俺の後ろを走る。




「あぁ!!借り物競争か!!」




なぜ自分が走っているのか気づいたらしい。




1位でゴールした。




「急にごめん。走らせて。」




「ううん。大丈夫!!あれ?確か、冬羽の友達?」




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