君の言葉は私を刺す
そう言って微笑むすずか。




初めてそんなこと言われた。




馬鹿にしない人なんだ。




この人は。




「よし、これで大丈夫だよ。」




「ありがと。、、、、、、あのさ、良かったらID教えてくれない?」




俺今スマホ持ってないのに、何らしくないことしてんだ?




「あっ、私今スマホないんだ。ちょっと待ってね。」




そう言うと、近くにあった紙に何やら書き始める。




「これ、私の電話番号。あとで、連絡してもらっていい?」




はいと渡された紙を手に取る。




何故か、無くしちゃいけないと強く握っていた。




「じゃあ、私戻るね!!あっ、あと、借り物競争1位でゴールおめでとう!!」




そう言うとクラスのテントに戻って行った。




また髪を見つめる。




もう暗記したかも。




やばい。





一目惚れした。





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