君の言葉は私を刺す

「冬羽が選んだんだろう。お母さんについて行くって。なのにちゃんと会話してないそうじゃないか。ご飯も全然食べていかないみたいだし。」




は？




なんでそんなこと言われなきゃいけないわけ？




関係ないじゃん。




確かにおばあちゃん家から帰ってきてから、何の用もない限りお母さんとは話さないけど。





それがなんだって言うわけ？




「冬羽が私といるの嫌なら、お父さんの所に行ってもいいのよ。」



お母さんが静かにそう言った。




なんだこの状況。




私って、




荷物かなにかなの？





簡単にあっち行けこっち行けって言われるの？




ふざけないでよ。




私の中にあった黒い感情が下からこみあげてくる。




私の家族って、こんな感じだったんだ。




普通のサラーリーマンにOL？




全然普通じゃないよ。




娘の話ひとつも聞かないで離婚しておいて。




何言ってんの？




「、、、、、、、、、私がお母さんを選んだのは転校したくなかったからだよ。、、、、、、ただそれだけで、お母さんが好きだからとかお父さんが嫌いだとかっていう理由じゃない。」