君の言葉は私を刺す
その時思ったんだ。




すずかの顔を見て。




何となくあった、気まずい空気を取り払わなきゃ。




だって、すずかはこんなに真っ直ぐなのに、私は何となく誤魔化している。





「ねぇ、すずか。私、波人のこと好き。だから、友達だけど、ライバルなわけで。、、、私、そこは負けないからね。」




私がそう言うとびっくりした顔をしたすずか。




でもニヤッと笑って、




「、、、、、、うん。分かってる。私も引かないよ。だって、一目惚れだから。」




堂々と言い切ったすずかはやっぱりカッコイイ。





「でもとりあえず、今から楽しまなきゃね!!」





「うん!!そうだね!!」





私達は手を繋いで、体育館まで走った。




時間まであと20分。





「ちょっと!!!二人ともどこに行ってたの!?」




「ごめんごめん。今からちゃんとします!!」




怒る星那に敬礼してみせた。




「準備お願いしまーす。」




「「「はーーーーーい!!!」」」




ステージの幕が下りたと同時に準備する。




心臓がいい意味でドキドキしてる。




外から聞こえる観客の声。




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