君の言葉は私を刺す
歌い終わると一瞬の静寂。




そして歓声と拍手。





やりきった。




やったーーーーー!!!




成功だ!!





私は後ろを振り向くと、星那とすずかと抱き合った。



3人でお辞儀すると、溢れんばかりの拍手だった。




感動して涙が出そうになる。




ステージ裏に行くと、私達は声を押し殺して喜んだ。




次の出番の人がいるからね。




「やばいやばい!!今までで1番最高だった!!」




「うん!!新曲気に入ってもらえたし!!」




私は2人の手を繋ぐと中庭まで走った。




「今日のライブ、せいこーーーーーう!!」




私が叫ぶと星那とすずかが爆笑した。




「もう、冬羽ったら。えっ!?泣いてるの!?」




気づいた時には思いっきり泣いていた。




嬉し涙。




色々あったんだ、最近。




だから、こんなにたくさんの人に笑ってもらえるのが、拍手をもらえるのが、本当に嬉しかった。




すずかは私の背中をさすってくれた。




「あー、最高だった。でも、片付けいかないとね?」




「あははっ!!そうだね!!」




星那に言われて、ちょっとだけ現実に戻った。




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