君の言葉は私を刺す
來斗は階段を上がって、荷物を置きに行った。




私も階段を降りる。




さっきまでの辛い気持ちがなんだか、変わって。




來斗の顔を見たら、そっちの方が辛くなった。




昇降口に行くと、




「冬羽!!」




「あっ、、、、すずか。」




私は複雑な気持ちを隠して、笑ってみる。




「冬羽さ、正々堂々頑張ろうって言ったでしょ?だからね、今、デートに誘ったの!!へへへ〜!!冬羽に負けないからね!!」




今日はおつかれ!とそれだけ言うと走っていく、すずか。




私は静かに靴を履き替えて、外に出た。




「よっ!」



「、、、、、、、、、なんでいっつもいるの?」




「うーーーん。テレパシーで分かっちゃうんじゃない?」




「、、、ふっ、そんなわけ。」




いいから一緒に帰ろうと、早輝が私のリュックを持ってくれた。




いつもタイミングがいいんだ。




「今日やばかったな。ライブ!!俺ほんとに感動した!!川で聞いた時も上手いって思ったけど、今日の冬羽本当に楽しそうだった。」




「うん、楽しかった!!やっぱり思い出すと、込み上げてくるのがある!!興奮した気持ちっていうか。そういうのが。」




「最後の曲って新しいやつだろ?」




「うん。どうだった?」




「テンション上がるし、夏っぽくて、歌詞聞くと、今年遊んでた時のこと思い出した。」




「うん。夏みんなで遊んだこと書いた!」




「でも思い出してたのは波人だけだろ?」




そう言われてドキッとした。



当たりだけど。




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