君の言葉は私を刺す
私は荷物を置くと、急いでおばあちゃんの元に行った。




「おばあちゃん!あの部屋すごい!!すごく気に入ったよ!!」




「そう?良かったー!私が一週間前に片付けたの。でも家具は元々あったものよ。おじいちゃんの趣味。」




おじいちゃんの趣味良すぎない?





ますますどんな人なのか気になる。





「これお昼ね。私は洗濯物と畑見てくるから。片付け終わったらちょっと歩いてきたら?」





「分かった!ありがとう。」





用意してもらった冷やし中華を食べるともう一度部屋に戻った。




クローゼットに服を入れて、机の上には宿題と楽譜。




そして、ギター。




うーーーん、海にでも行ってみるか。





私はギターケースにペンとノートを入れて、ショルダーバッグを持った。




日差しが強いから玄関で日焼け止めを塗って、麦わら帽子をかぶる。




白いTシャツにショートパンツ、サンダル。





「いってきまーす。」




そう言って外に出ると、案の定太陽が私を照らす。





「あっついーーー!」




文句を言いながらもさっき登ってきた坂を下っていく。




「うわぁーーーーー!!海だ!!」




目の前に広がる海に向かって私は急いだ。




地面が砂になると、コンクリートよりは熱がないからか涼しく感じた。




ザザーーンッと波の音が聞こえる。





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