君の言葉は私を刺す
めっちゃ頑張るからなんて、そんな真っ直ぐな言葉私は恥ずかしくて言えないのに、早輝は簡単に言っちゃうから内心びっくりしちゃう。




「うん!じゃあ、見に行くね!!会場とか時間とか後で教えて。」




「了解。」




私の家に近くなって、交差点で早輝と別れる。




「今日も送ってくれてありがと!また来週!!」




「うん。また来週。」





早輝に手を振ると私は自分の家に向かった。




さっきまであんなに痛かった胸が、今は痛くない。




思い出したら痛いよ?




でもさ、前向きに考えれば、すずかと波人は付き合ってるわけじゃないんだから。



まだ私にだって可能性はあるんだ。




それに、




私だけじゃなくて、來斗も苦しんでる。




好き は 単純なのに




どうして 恋 は 難しいんだろう




なんてそんなことを考えた。



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