君の言葉は私を刺す
波人が女の子の誘いを断らないなんて。




そんなこと、今までなかったのに。




なんで、急に、、、、、、、、、




今までになく焦る気持ち。




「なんで、急に、良いって言ったの?」




「早輝に、、、、言われたから。女に対する偏見、みんながみんな嫌な奴じゃないって。だから、、、」




「そう、、、、なんだ。」





早輝がそう言ったのは多分、冬羽のことだ。




冬羽が波人のせいで落ち込んだり、泣いたりしてるのは早輝から聞いていた。




だから、早輝が言ったんだろう。




悪気がないのは分かってる。




でも、




「あの子のこと、好きではないんでしょ?」




「さっき出会って好きとかなるわけないじゃん。」




「そうだよね、、、、、、」




「どうした?顔色悪くね?」




波人が俺の顔を覗いてくる。




でも見られたくなくて、俺はなんでもないとだけ言って、その場をあとにした。




こんな、嫉妬でいっぱいの顔、見せられない。




波人は友達だ。




大事な、友達。




でも、波人の態度が気に触る。



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