君の言葉は私を刺す
【冬羽 side】

「冬羽ー。帰ろーー。」




「星那待って!!あれ?すずかは?」




「なんか用事あるって言ってたよ。」




「、、、、、、そっか。」




多分、波人の所に行ったんだろうな。




私は、何も行動できてないな。




好きとか言って怯えてる。




するとポンっと私の頭の上に手が置かれる。




「冬羽、大丈夫?焦らないでって、私が言うのもおかしいけど、深刻になりすぎて倒れないでね?」





半分本気、半分冗談で星那が言った。





「うん、ありがと。」




帰る途中、ランニングを終えてきた水泳部の人達が校庭にいた。





波人の姿は、ない。




あっ、早輝と來斗だ。




ふふっ、いつもと違う真剣な顔だ。




「なーに笑ってんの?」




隣で星那が私のほっぺをつつく。




「んー?真剣な顔してるって思って。早輝と來斗。」





「あっ、ほんとだ。なんか笑ってるイメージしかないのに、早輝。」





「あれ?早輝と話したことあるの?」




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