君の言葉は私を刺す
「あーーー。うん。たまたま会って。何回か冬羽のおかげで見たことあるし。」




「そっか。ん?なんか手振ってない?」




早輝が私に向かって手を振っている。




來斗が早輝に何か呟くと早輝が私たちのところに走ってきた。




「よっ!冬羽!!星那!!」




「「お疲れ様でーす」」




星那と敬礼してみせると、早輝はニカッと笑う。




私達もつられて笑った。




「練習中じゃなかったの?」




「うん、そうなんだけど。伝え忘れたことあって。明後日の大会のこと。本当に見に来てくれるの?」




「もちろん!!行くよ!!」




私がそう言うと嬉しそうにまた笑う。




「ん?大会見に行くの?」




星那が珍しそうな顔で私を見る。




確かに、スポーツ観戦なんて行ったことないもんね、私。




「うん。約束して!見てみたいしね!!友達が頑張ってるところ。」




「もし良かったら、星那も来ない?ほら、冬羽1人だと道に迷うかもしれないし、危なっかしいし。」




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