君の言葉は私を刺す
早輝から電話くるなんて初めてで、なんとなく緊張する。




「いや、歌詞書いてただけ。何かあったの?」




「そっか!!時間と場所送ろうとしたんだけど、めんどくさいから電話にした。」




「あははっ!そっかそっか!!」




「それで時間が9時半頃に会場が開くから、その頃に入れると思う。場所は学校近くの大きな体育館の隣。行けば看板とかあると思うんだけど。」





「あーーー、あそこか!!分かったかもしれない!」




「迷ったら連絡して。星那もいるし大丈夫だと思うけど。」



お?




星那のこと呼び捨てだ。




「星那とそんなに仲良かったの?」




「いや、こないだ話しただけだけど。、、、ヤキモチ?」




「っ!!そんなわけ!!」




「あははっ!冗談冗談。元気そうで何よりです。こんな夜中に。」





確かに、時計は日付が変わろうとしてる。




どうせ明日は土曜日だから、学校はないんだけど。




「私は夜更かししても大丈夫だけど、早輝はいいの?疲れてない?」




「うーん、大会近づくと眠り浅くなるから。俺こそこんな時間に電話してごめん。」


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