君の言葉は私を刺す
もしかして、緊張で寝れなくなるタイプなのかな?




私もそういうのたまにあるけど。





「もし早輝がいいならもうちょっと話してようよ。そしたら、寝れるかもよ?」




「、、、気ぃ使ってるの?ふっ、ありがと。じゃあ、お互いに質問して答えていこ。」





「おっ、いいね!じゃあ、私から!好きな食べ物は?」




「シチュー!冬羽の好きな食べ物は?」




「私は、ハンバーグ!次!好きな色は?」




お互いに聞いては答えての繰り返し。




テンポよく進んでいく会話が心地よかった。




「ありがと。冬羽。」




不意に言われて戸惑う。




「う、うん。寝れそう?」




「うん。冬羽もおやすみ。」




「おやすみ。」




電話を切ってから、もう少し話したかって思うのは夜だからだろうか。




私は布団の中に入って、静かに目を閉じた。




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