身体から始まる恋
第1話 私のご主人様
「緑(みどり)!一ノ瀬様がお呼びだよ!」
「…はい」
「もっとしゃきっとせんかい!どれだけ一ノ瀬様にお世話になってるか!」
「…分かってるよ」
「だったら早く行って満足させて来な!」
「…」
「早く行かんかい!」
思い腰を上げて向かうのは、私達“世良(せら)家“が先祖代々お世話になっている「一ノ瀬家」である。