もののけ姫に愛されて。。
「なんか、2人の世界…っ
あたし達って、邪魔?」
と、呟いた瑠奈に…
「なんか、すげー!うちとけてる…」
悠斗も、呆れながら呟いた…
「あー、誰かさんも西園寺くんみたいに紳士的だったら彼女出来るのかもしれないのにね?」
瑠奈は、悠斗のことを睨みつけるような視線を向けた…
「律は、天性のタラシだからな!」
「…見習う気はないわけね?」
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *
小休憩を終え、再び…別行動をしだした…
律は、美結が行ってみたい…と言ったアトラクションへと向かう…
最終的なアトラクションに向かうまで…迷路のような通路が設けられていた…そこを抜ける…と、アトラクションへの乗り物に乗れるはず…だったが…
急に、景色が変わり…何かの宮殿のような室内に変わっていた…
「あれ? そろそろ乗り物に乗れると思ったのに…。なに、ここ? ヨーロッパの宮殿みたい…っ
すごい! 綺麗だね? 本物みたい!」
と、辺りを見渡し、数十M上の天井を見上げながら…美結が呟いた…
「すごい、シャンデリア…。あれって、ホンモノかな?」
「ここって、こういう造り?」
初めて来た律には、このアトラクションはこういう志向なんだと思っていた…
が。。
「うんん。ちょっと、違うみたい。新しく付け足したのかな?」
律は、この宮殿のような室内に足を踏み入れた瞬間から、この辺りに漂う空気の異質さに気づいていた…
ピリピリ…と、張り詰めたような空気…
「……なんか、おかしい…」
《ここの、空気…
息が…詰まる…っ》
律は、先ほどまで…同じようにアトラクションに向かって歩いていた人たちが、いつの間にか誰一人としていないことに気がついていた…
「三枝、引き返そう…」
その美結の手を引き…、いま来た道を戻ろう…と踵を返した…
引き返そう…とした瞬間…
その、今まで来ていた通路…の目の前の両開きのドアがけたたましく閉じられた…
「…っなんで、急に…っ」
そのドアの取手を捻り、開けようとしても…ビクともしない…
「…っ誰か…っ! いませんか?」
そぅ、そのドアを叩く…
いくら叩いても…なんの反応もない…
律は、そのドアに体当たりをする…が、相変わらず、重苦しい…そのドアはビクともしなかった…
「西園寺くん…、」
自分の手に指を絡ませてくる…白く小さな手…
「…閉じ込められたの? あたし達…っ?」
その、不安気な声に…我に返った…
「…まさか…っ!」
《…冷静に。
どうしたら…、いいのか? 考えないと…
何処かに、非常用の出入口は?》
律は、普通であれば…こういうアトラクションには、非常時に非常用の出入口があるのを知っていた…その出入口を探す…が、何処にも見当たらなかった…
あたし達って、邪魔?」
と、呟いた瑠奈に…
「なんか、すげー!うちとけてる…」
悠斗も、呆れながら呟いた…
「あー、誰かさんも西園寺くんみたいに紳士的だったら彼女出来るのかもしれないのにね?」
瑠奈は、悠斗のことを睨みつけるような視線を向けた…
「律は、天性のタラシだからな!」
「…見習う気はないわけね?」
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *
小休憩を終え、再び…別行動をしだした…
律は、美結が行ってみたい…と言ったアトラクションへと向かう…
最終的なアトラクションに向かうまで…迷路のような通路が設けられていた…そこを抜ける…と、アトラクションへの乗り物に乗れるはず…だったが…
急に、景色が変わり…何かの宮殿のような室内に変わっていた…
「あれ? そろそろ乗り物に乗れると思ったのに…。なに、ここ? ヨーロッパの宮殿みたい…っ
すごい! 綺麗だね? 本物みたい!」
と、辺りを見渡し、数十M上の天井を見上げながら…美結が呟いた…
「すごい、シャンデリア…。あれって、ホンモノかな?」
「ここって、こういう造り?」
初めて来た律には、このアトラクションはこういう志向なんだと思っていた…
が。。
「うんん。ちょっと、違うみたい。新しく付け足したのかな?」
律は、この宮殿のような室内に足を踏み入れた瞬間から、この辺りに漂う空気の異質さに気づいていた…
ピリピリ…と、張り詰めたような空気…
「……なんか、おかしい…」
《ここの、空気…
息が…詰まる…っ》
律は、先ほどまで…同じようにアトラクションに向かって歩いていた人たちが、いつの間にか誰一人としていないことに気がついていた…
「三枝、引き返そう…」
その美結の手を引き…、いま来た道を戻ろう…と踵を返した…
引き返そう…とした瞬間…
その、今まで来ていた通路…の目の前の両開きのドアがけたたましく閉じられた…
「…っなんで、急に…っ」
そのドアの取手を捻り、開けようとしても…ビクともしない…
「…っ誰か…っ! いませんか?」
そぅ、そのドアを叩く…
いくら叩いても…なんの反応もない…
律は、そのドアに体当たりをする…が、相変わらず、重苦しい…そのドアはビクともしなかった…
「西園寺くん…、」
自分の手に指を絡ませてくる…白く小さな手…
「…閉じ込められたの? あたし達…っ?」
その、不安気な声に…我に返った…
「…まさか…っ!」
《…冷静に。
どうしたら…、いいのか? 考えないと…
何処かに、非常用の出入口は?》
律は、普通であれば…こういうアトラクションには、非常時に非常用の出入口があるのを知っていた…その出入口を探す…が、何処にも見当たらなかった…