もののけ姫に愛されて。。
第3章
「美結っ! 大丈夫っ?」
先ほどの宮殿のような部屋から出た律と、意識を失ったままの美結…
部屋から、出た瞬間…に、律が受けた傷や首筋に締め付けられた指の跡は、何事も無かったかのように…、消えていた…
事前に、悠斗たちに連絡していた律は、待ち合わせていた場所まで来ていた…
美結の身体を抱き上げている律は…
「熱中症かな? 疲れさせたのかも…ごめん…、
倒れちゃって…」
律に、そう言われた瑠奈は、美結の顔をのぞき込む…
「とりあえず、医務室に連れて行った方がいいかな?」
「っあ! そうだね。
お姫さま抱っこしてるから…、思わず…見とれちゃった…」
そぅ、またもや…ストレートな発言をする瑠奈に、律は呆れながら…
「なに、言ってんの?
とりあえず、医務室行ってから、状態によっては送ってくから…帰らせて貰うよ…」
そぅ、言い残し…医務室の方まで向かって行く…
その律の後ろ姿に…
「やばーい! さすが、王子~!
やることがイケメンっ!」
「なぁ、アレってホントに熱中症か?
顔色、良さそうだったけど…」
美結の顔色を目にし…、微かな違和感を感じた悠斗は、素朴な疑問を口にした…
「っえ? なに、言ってるの? 王子が、そう言うんだから~!」
「でもさ~、熱中症って…」
「もぅっ! 王子がそぅ言うんだから、そうなのっ!」
「…お、王子って、怖いよ。お前…」
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *
2人から、距離を置いた律は、医務室…ではなく、木陰の下のベンチに美結の身体を横たえた…
医務室の医師や看護師が目にすれば…美結が熱中症でないことは、一目瞭然だった…
「…三枝…、大丈夫か?」
しばらくし…、うっすら…と、目を開けた美結…
すぐ様、身体を起こし…
自分の顔をのぞき込むように見つめている律と、視線がぶつかった…
「っあ! あたし、どうしたんだっけ?」
動揺を隠せないでいる美結の反応に、律は、吹き出しながら…
「倒れたんだよ、忘れたの?」
その、律の言葉に…美結は、しばらく考えこみ…
「…え…? 覚えてない…っ」
「覚えてない…?」
そぅ…、美結の表情をのぞき込むように、見据え…律は、再確認する…
美結は、深く頷きながら…
「途中まで…、暗い通路を歩いてたのは覚えてるんだけど…、その後のことは…」
その言葉に、一瞬、安堵した…
先ほどの宮殿のような部屋から出た律と、意識を失ったままの美結…
部屋から、出た瞬間…に、律が受けた傷や首筋に締め付けられた指の跡は、何事も無かったかのように…、消えていた…
事前に、悠斗たちに連絡していた律は、待ち合わせていた場所まで来ていた…
美結の身体を抱き上げている律は…
「熱中症かな? 疲れさせたのかも…ごめん…、
倒れちゃって…」
律に、そう言われた瑠奈は、美結の顔をのぞき込む…
「とりあえず、医務室に連れて行った方がいいかな?」
「っあ! そうだね。
お姫さま抱っこしてるから…、思わず…見とれちゃった…」
そぅ、またもや…ストレートな発言をする瑠奈に、律は呆れながら…
「なに、言ってんの?
とりあえず、医務室行ってから、状態によっては送ってくから…帰らせて貰うよ…」
そぅ、言い残し…医務室の方まで向かって行く…
その律の後ろ姿に…
「やばーい! さすが、王子~!
やることがイケメンっ!」
「なぁ、アレってホントに熱中症か?
顔色、良さそうだったけど…」
美結の顔色を目にし…、微かな違和感を感じた悠斗は、素朴な疑問を口にした…
「っえ? なに、言ってるの? 王子が、そう言うんだから~!」
「でもさ~、熱中症って…」
「もぅっ! 王子がそぅ言うんだから、そうなのっ!」
「…お、王子って、怖いよ。お前…」
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *
2人から、距離を置いた律は、医務室…ではなく、木陰の下のベンチに美結の身体を横たえた…
医務室の医師や看護師が目にすれば…美結が熱中症でないことは、一目瞭然だった…
「…三枝…、大丈夫か?」
しばらくし…、うっすら…と、目を開けた美結…
すぐ様、身体を起こし…
自分の顔をのぞき込むように見つめている律と、視線がぶつかった…
「っあ! あたし、どうしたんだっけ?」
動揺を隠せないでいる美結の反応に、律は、吹き出しながら…
「倒れたんだよ、忘れたの?」
その、律の言葉に…美結は、しばらく考えこみ…
「…え…? 覚えてない…っ」
「覚えてない…?」
そぅ…、美結の表情をのぞき込むように、見据え…律は、再確認する…
美結は、深く頷きながら…
「途中まで…、暗い通路を歩いてたのは覚えてるんだけど…、その後のことは…」
その言葉に、一瞬、安堵した…