もののけ姫に愛されて。。
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「…ゎ~! すごい! 日が沈んでく…」


その後のアトラクションは、美結の身体の負担が少ないモノを選んだ…

夕方近くになり…、観覧車に乗った…

観覧車の窓から、見える夕陽に…美結は歓喜の声を上げている…

その反応に、律は吹き出しそうになっていた…

「日が沈んでくのは、同じじゃん」

「え? だって…」
《西園寺くんと、見るから…違うんだけど。。》

口をつぐんだ美結に…

「三枝さんは、素直で、頑張り屋で…可愛いよね?」

と、思わず…本音を言ってしまった…

その言葉に、美結の瞳は、大きく見開き…

「…【可愛い】?」

「あ、今のは…っ」

美結は、律の言葉に…満面の笑顔を浮かべ…

「嬉しい。ありがとう…っ!」

そぅ…、素直に受け止めた…美結の言葉に、安堵した…

美結が、人の発言の裏読みをするような子ではなくて…良かった…と。


…が、その笑顔は、何処かで見覚えがあった…

記憶の奥底に…、その笑顔に似た人がいたのだ…

その人物は、誰だったのか…?

「……っ」
《あの時…、

リアは、何と言っていた…?》


あの、宮殿のような玉座のある部屋で…、美結のことを【私から、正室を奪った女に似てる】…と…言っていたのを思い出した…


「……っ」
《アレは、どういう意味だ…?

彼女以外に、昔の自分が愛した人が…別に居た…?


昔の自分を、知りたい…

思い出す記憶は、断片的すぎて…何が真実なのか、分からない部分も多い…》


「西園寺くん、1番上まできた…。月が白い~、綺麗だよね? 今日って、満月かな?」

そぅ、観覧車の窓の外を眺め…歓喜の声を上げる美結…


「…ホントだ…」
《彼女は、教えてくれるだろうか…?

昔の自分のことを…?》



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