もののけ姫に愛されて。。
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数日後。。

律は、美結と約束していた図書館に来ていた…

そこは、先日…不可思議な出来事が起こった場所…でもあった。。


「三枝、どうかした?」

数学の公式などについて…の説明をしている律…。

その目の前で、先ほどから目線も虚ろ…な様子の美結…

その律の声に、パッと意識を取り戻す…


「…あ…。ごめんなさい…。
なんか、最近…眠れなくて…」

「……っ」
《…眠れなくて…ねぇ。。

自分から、教えてくれ…って、言ってて…》

律は、深いため息を1つつき、開いていた教科書や参考書などを閉じ…

「疲れてるなら、止めよう…」

そぅ、無機質…とも取れる律の言葉に、美結は慌てて…

「大丈夫だからっ! ホントに…」

「大丈夫じゃないでしょ? そういうのは言ってくれないと…別に今日じゃなくても良かったんじゃないの?」

…と、言ってしまってから…後悔した…

つい…、強い口調で言いすぎてしまったことに…

目の前の美結は、ガックリ…と、肩を落としているのが見て取れた…

「あ、ごめん。言いすぎた…
そういう意味じゃなくて…」

と、美結から視線を逸らした…

「実は…、遊園地、行った後から…眠れなくて…。夢に…女の人が出てきて…」

美結の言葉に、律は、微かに動揺した…

美結の方に、視線を戻し…

「…どんな夢…っ?」

「あ…、綺麗なドレスを着た人が…、男の人と…『彼は、私のモノだから…』って…
それと…」

美結は、隣の席に掛けていた鞄から、あの時拾ったモノをテーブルの前に差し出し…

「これ、遊園地に行った後から、鞄の中に入ってて…。いつ、入ったのか…覚えてないの…
こういうのがあった…アトラクションには行ってないかな?と、思うし…
どこかで、紛れ込んだんだと思うんだけど。」

律は、それには見覚えがあった…。。その硝子の破片のような四角形したモノを手に取る…

「……っ」
《これは、あの日にあった…シャンデリアの…っ?

あの時、落ちた時に…、紛れ込んだのか…》

「それで、その後から……っ」

ふ…っと、急に…意識が遠のくように…美結の身体は、そのテーブルの上に突っ伏してしまっていた…

「っ三枝っ!」

律は、慌てて…その身体が倒れないよう…支える…

「……っ」


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