もののけ姫に愛されて。。
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *

その翌日。。

律は、美結のことを呼び出していた…

美結の自宅近くのカフェで、待ち合わせをしていた…

カフェのドアが開き…、美結は、キョロキョロと辺りを見渡す…、すぐに律に気が付き…笑顔で手を振りながら…こちらに向かってくる…

「ごめんね、急に…」

「うんん、でも、どうしたの?」

美結は、律の目の前の席に腰を下ろし…

「ちょっと…、話があって…」

その、神妙な顔つきな律に、美結は、【別れ話】と、その言葉が頭に浮かんだ…

律は、アイスコーヒーのグラスの中のストローをクルクルと回し…、言葉を選んでいる…

「…あ、そぅ…なんだ…」
《…別れ話…?

まだ、3ヶ月経ってないのに…?

やっぱり…、ダメだったんだな。。あたしじゃ…》

ガックリ…と、肩を落とした美結…、両の瞳に、涙の粒が浮かびそうになるのを…堪えている…

「あのさ…、実は…信じられない話かもしれないけど…」

意を決して、口を開いた律…、美結の方に視線を向ける…と。。

美結は、下を向いたまま…微動だにしない…

「三枝、やっぱ…気分悪い?」

律は、下を向いたままの美結の肩先に触れる…

ようやく、顔を上げた美結…。。その瞳から涙の粒がボロボロと溢れだす…

その涙に、律の鼓動が一瞬、早まった…

「なに? どうしたの?」

「…やっぱり…、ダメ…? もぅ、ムリ…なのかな?」

「…え…っ? なに、言って…」

「もぅ…、付き合うの…嫌になった?」

そぅ…、真っ直ぐに自分を見つめ…、そぅいう瞳…

「そうじゃないよ…。」

美結の肩先を掴んでいた手が…、美結の微を伝う涙を拭う…

「もぅ…、隠そうとしても…三枝にも、影響あるから…話す…」

「……っ?」

「…俺、人とは違う…。霊感あるんだ…
三枝が遊園地に行った後から、眠れなくなった原因…、俺にあるから…」

律は、真剣な眼差しを美結に向け…、それまでのことを話し始めた…

「……っ」
< 30 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop