もののけ姫に愛されて。。
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参拝も終わり…、最寄りの駅まで向かおう…と、駅まで向かっていた…
数M先を歩く…悠斗と瑠奈…
美結は、足の早い2人に置いて行かれないよう…なるべく早く歩く…が、なかなか追いつかない…
【…助けて…、息苦しい…】
【連れて行って…、ここから…っ】
「……っ」
《ここに来て…
あの人の声…だけじゃなくて。。他の人の声も聴こえる…
1人や…、2人…じゃない…
どうしよう…。。もぅ……っ》
律は、3人が歩く後ろから…携帯で次の行先を検索しながら…歩いていた…
この土地に来てから…相変わらず…、息苦しさを感じるのは、変わらない…
思いが遺ったまま…の人たちの念が、そこら中にはびこっていた…
ふ…っと、視線を上げる…
数歩先を歩いている美結の背後…、薄暗い人影がいくつも…いくつも見えた…
身体の足先…が形なく消えかけていた…
「……っ」
《アレは、【死の影】?!
何で…――?》
駅の階段を、美結が登ろう…とした瞬間、足元から崩れ落ちそうになっていた…
「…っひゃ…っ」
《なに?
階段が、沼みたいに…
足が…っ!
いきなり…、地面がない…っ!》
その、次の瞬間…
美結の身体は、寸での所で…律に抱きすくめられていた…
「……あ…、なに? いまの?」
ガクガク…と、震える美結…
次第に…、泣き出しそうになっていた…
「大丈夫…?」
そぅ、美結の耳元に届いた律の声に…
美結は、何とか…律の方に視線を向ける…
「…西園寺くん。いま、あたし…、階段が存在してないみたいに…足が…っ」
涙声になりながら…、震えながら…そぅ言った美結…
「…悠斗、」
律は、数段先の駅の階段を登っている悠斗を呼び止めた…
律の声に、階段の踊り場で、振り返った悠斗…
「ごめん。彼女、気分悪そうだから…次の行先は、お前たちで行って。
俺、三枝と…このまま、宿泊先に行く」
「…あ、あぁ…。なに? 三枝、大丈夫なの?」
美結は、悠斗たちの方を見ようとしないまま…、小さく頷き返した…
律は、美結の手を繋いだまま…、駅の階段を登って行く…
後ろを歩く…美結の背後には、相変わらず…薄暗い人の影がいくつも見えた…が、【死の影】は、見えなくなっていた…
「……」
《三枝を、連れて行こう…と。》
参拝も終わり…、最寄りの駅まで向かおう…と、駅まで向かっていた…
数M先を歩く…悠斗と瑠奈…
美結は、足の早い2人に置いて行かれないよう…なるべく早く歩く…が、なかなか追いつかない…
【…助けて…、息苦しい…】
【連れて行って…、ここから…っ】
「……っ」
《ここに来て…
あの人の声…だけじゃなくて。。他の人の声も聴こえる…
1人や…、2人…じゃない…
どうしよう…。。もぅ……っ》
律は、3人が歩く後ろから…携帯で次の行先を検索しながら…歩いていた…
この土地に来てから…相変わらず…、息苦しさを感じるのは、変わらない…
思いが遺ったまま…の人たちの念が、そこら中にはびこっていた…
ふ…っと、視線を上げる…
数歩先を歩いている美結の背後…、薄暗い人影がいくつも…いくつも見えた…
身体の足先…が形なく消えかけていた…
「……っ」
《アレは、【死の影】?!
何で…――?》
駅の階段を、美結が登ろう…とした瞬間、足元から崩れ落ちそうになっていた…
「…っひゃ…っ」
《なに?
階段が、沼みたいに…
足が…っ!
いきなり…、地面がない…っ!》
その、次の瞬間…
美結の身体は、寸での所で…律に抱きすくめられていた…
「……あ…、なに? いまの?」
ガクガク…と、震える美結…
次第に…、泣き出しそうになっていた…
「大丈夫…?」
そぅ、美結の耳元に届いた律の声に…
美結は、何とか…律の方に視線を向ける…
「…西園寺くん。いま、あたし…、階段が存在してないみたいに…足が…っ」
涙声になりながら…、震えながら…そぅ言った美結…
「…悠斗、」
律は、数段先の駅の階段を登っている悠斗を呼び止めた…
律の声に、階段の踊り場で、振り返った悠斗…
「ごめん。彼女、気分悪そうだから…次の行先は、お前たちで行って。
俺、三枝と…このまま、宿泊先に行く」
「…あ、あぁ…。なに? 三枝、大丈夫なの?」
美結は、悠斗たちの方を見ようとしないまま…、小さく頷き返した…
律は、美結の手を繋いだまま…、駅の階段を登って行く…
後ろを歩く…美結の背後には、相変わらず…薄暗い人の影がいくつも見えた…が、【死の影】は、見えなくなっていた…
「……」
《三枝を、連れて行こう…と。》