もののけ姫に愛されて。。
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *
朝食を食べ終えた律は、姉や両親とともに近くの寺で祖母の天音の法事が行われるために向かった…
そこに…律たち家族の目の前に…1人の少女が、こちらに気が付き、律の方を見ていた…
その少女は、巫女のような姿形に背中までの黒髪をしていた…
が、ヒトであるはずの…そのいでたちだったが…あきらかに、ヒトとは違っていた…
咄嗟に、左目の瞳が針を刺したかのような衝撃を受けた…
霊感や霊体を感じる時は、五感から感じることが多かった…
が、その傷みも、しばらくすれば…すぐに収まる…
律は、傷みが走った左目を、そっと開ける…
「…あ…っ」
《あの子…、
このクソ暑い真夏日に、着物…ッ?!
…って…、アレ、ヤバい…っ!》
…と、咄嗟に思った瞬間には既に遅かった…
霊感を感じる程度だと思っていた…が、その姿を目にするとは…っ?
その瞬間、律の脳裏に亡くなった祖母・天音の言葉が甦った…
『律、あなたはまだ…能力が開花されてないから。霊感があっても…決して、霊と目を合わせてはいけないよ』
『おばあちゃん、目が合ったら…どうなるの?』
『そうなったら、その身体を乗り移られて…取られちゃうからね!』
と。。
天音は、小さな律の頭を撫でながら…そぅ、言った…
「……っ!」
《いつもなら…、
向こうが気がつく前に…見なかったことをするのに…っ!》
心臓を、鷲掴みにされたかのような…衝撃と、冷や汗が浮かんできた…
が、六花や両親は、その少女に気づかないのか…石畳のような通路を歩いていく…
その少女は、律の存在に気がつくと…ニコっと微笑み…すーっと律の目の前まで近づき…
「…あ…っ」
【あなた…、私が分かるの?】
「……っ」
《心臓の音が…、大きい…
すぐに…、逸らさないと…
すぐに……っ!》
冷や汗が、頬を伝い落ちた…
きゅっ!と、両目を瞑った律の耳元に…
【何もしないゎ…。
探していたの…、また…逢えることを…】
そぅ、声が聴こえた…
そ…っと、両の瞼を開ける…と…
その少女は、目の前にいなかった…
すぐ様、辺りを見回す…が、誰もいなく、誰の気配もなかった…
後ろを振り返る…自分より、数十M離れた石畳の通路の端に、先程の少女がいた…
その少女は、律に手を振り…微笑んでいた…
それまで…、気づきもしなかったが…蝉の羽音がジリリ…と、異様に鳴り響き聴こえた…
冷や汗が流れ…、背筋が凍りつくかのような感覚…
「……っ」
《その瞬間…、
確かに…、彼女に心も身体も…乗っ取られた…
と、言ってもいいくらいだった…》
「律~っ! 何、突っ立ってるの?」
その、姉の六花の声で、律は我に返った…
すぐ様、自分を待つ家族の元へと向かう…
「……っ」
《なんだ、アレ…っ?
確かに…、霊…だよな…っ?
あんな強い霊体、初めて…!
それに…、むちゃくちゃ可愛い…
けど…、霊体…か…っ》
朝食を食べ終えた律は、姉や両親とともに近くの寺で祖母の天音の法事が行われるために向かった…
そこに…律たち家族の目の前に…1人の少女が、こちらに気が付き、律の方を見ていた…
その少女は、巫女のような姿形に背中までの黒髪をしていた…
が、ヒトであるはずの…そのいでたちだったが…あきらかに、ヒトとは違っていた…
咄嗟に、左目の瞳が針を刺したかのような衝撃を受けた…
霊感や霊体を感じる時は、五感から感じることが多かった…
が、その傷みも、しばらくすれば…すぐに収まる…
律は、傷みが走った左目を、そっと開ける…
「…あ…っ」
《あの子…、
このクソ暑い真夏日に、着物…ッ?!
…って…、アレ、ヤバい…っ!》
…と、咄嗟に思った瞬間には既に遅かった…
霊感を感じる程度だと思っていた…が、その姿を目にするとは…っ?
その瞬間、律の脳裏に亡くなった祖母・天音の言葉が甦った…
『律、あなたはまだ…能力が開花されてないから。霊感があっても…決して、霊と目を合わせてはいけないよ』
『おばあちゃん、目が合ったら…どうなるの?』
『そうなったら、その身体を乗り移られて…取られちゃうからね!』
と。。
天音は、小さな律の頭を撫でながら…そぅ、言った…
「……っ!」
《いつもなら…、
向こうが気がつく前に…見なかったことをするのに…っ!》
心臓を、鷲掴みにされたかのような…衝撃と、冷や汗が浮かんできた…
が、六花や両親は、その少女に気づかないのか…石畳のような通路を歩いていく…
その少女は、律の存在に気がつくと…ニコっと微笑み…すーっと律の目の前まで近づき…
「…あ…っ」
【あなた…、私が分かるの?】
「……っ」
《心臓の音が…、大きい…
すぐに…、逸らさないと…
すぐに……っ!》
冷や汗が、頬を伝い落ちた…
きゅっ!と、両目を瞑った律の耳元に…
【何もしないゎ…。
探していたの…、また…逢えることを…】
そぅ、声が聴こえた…
そ…っと、両の瞼を開ける…と…
その少女は、目の前にいなかった…
すぐ様、辺りを見回す…が、誰もいなく、誰の気配もなかった…
後ろを振り返る…自分より、数十M離れた石畳の通路の端に、先程の少女がいた…
その少女は、律に手を振り…微笑んでいた…
それまで…、気づきもしなかったが…蝉の羽音がジリリ…と、異様に鳴り響き聴こえた…
冷や汗が流れ…、背筋が凍りつくかのような感覚…
「……っ」
《その瞬間…、
確かに…、彼女に心も身体も…乗っ取られた…
と、言ってもいいくらいだった…》
「律~っ! 何、突っ立ってるの?」
その、姉の六花の声で、律は我に返った…
すぐ様、自分を待つ家族の元へと向かう…
「……っ」
《なんだ、アレ…っ?
確かに…、霊…だよな…っ?
あんな強い霊体、初めて…!
それに…、むちゃくちゃ可愛い…
けど…、霊体…か…っ》