もののけ姫に愛されて。。
律は、悠斗から受け取ったメモ紙に書かれた…渡瀬 瑠奈の携帯番号をスマホに入れた…

「いまは、パティシエ? 調理の学校に行ってるって。ほら、アイツ…成人式あとの同窓会も連絡先不明で折り返しなかったじゃん? 渡瀬は、知ってるみたいだったぞ」

確かに、悠斗の言う通り…。。
美結は、成人式の参加も返信はなかった…ということだった…

【避けられてる】…としか、律は思えなかった…

「……っ」

「律、お前さ…。何があったか…知らないけど…
あの時に止まったままじゃん? 高校2年の?
そこをクリアしないと…次の恋愛なんて出来ないんじゃね?」

そぅ…、珍しく…マトモな台詞を言う悠斗…

「そうだな…。そうかもしれない…」
《自分は、

あの時の…、彼女を手放したことで…、後悔している…


昔、彼女…リアを失った時と…、同じように…っ》


何故、同じようなことを繰り返すのか…?

もし、仮に…美結と連絡が取れたとしても…何も変わらないかもしれない…ということもあるのだから…。。

「まぁ、頑張れっ!」

悠斗は、そう言うと…律の肩を叩いた…

「……っ」
《いまも…、

あれだけ…、泣かせるコトが多かったはずなのに…

彼女の笑顔しか…、思い出せない…


初めて、守りたい…と、思った人なのに…

何一つ…、守れていなかったことに対する…。。未練なのかもしれない…》




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