ヒマワリ
「あ、いらっしゃいませー」
と雑誌を待ちあげる。
ビニールの帯で封をされたそれは、いかがわしい表紙の成人雑誌。
レジの前に立った、ヨレヨレのスーツを着た中年のオヤジは、じっと香奈のほうを見てニヤニヤといやらしく笑っている。
香奈は慌てて視線をそらし、レジを打つ。
「六百八十円になります」
中年男は千円札を差し出した。
香奈はそれを受け取るとレジに入れ、代わりにおつり分を取り出す。
その間も中年男はニヤニヤと香奈を見つめている。
「三百二十円、お返しします」
そう言ってお釣りを差し出す香奈。
中年男が受け取るフリをして、その手を握った。
と雑誌を待ちあげる。
ビニールの帯で封をされたそれは、いかがわしい表紙の成人雑誌。
レジの前に立った、ヨレヨレのスーツを着た中年のオヤジは、じっと香奈のほうを見てニヤニヤといやらしく笑っている。
香奈は慌てて視線をそらし、レジを打つ。
「六百八十円になります」
中年男は千円札を差し出した。
香奈はそれを受け取るとレジに入れ、代わりにおつり分を取り出す。
その間も中年男はニヤニヤと香奈を見つめている。
「三百二十円、お返しします」
そう言ってお釣りを差し出す香奈。
中年男が受け取るフリをして、その手を握った。