ヒマワリ
公園。

楽しそうに遊ぶ数人の子供たち。

それをぼんやりと眺める香奈。


彼には身寄りがなかったので葬儀は行われず、ボロボロのぞうきんのようになった彼の遺体がどうなったのか、香奈は知らない。


香奈、空を見上げる。

どこまでも高く透き通る青。


信じられないことだけど、香奈は彼の名前すらちゃんと聞いていなかったことに気がついた。

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